山 行

室堂〜別山乗越〜剱岳往復〜剱沢〜池ノ平〜仙人池〜欅平


室堂〜剱岳 剱沢〜仙人池〜欅平


室 堂 剣山荘
みくりが池 室堂小屋 地獄谷 別 山 剱御前
剣山荘 一服剱
前 剱 後立山連峰方面 別山と剱御前
一服剱 前 剱 剱岳頂上
前剱岳 剱 沢 立山方面 剱岳本峰 八ッ峰

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山の感想
秋分の日の連休を利用して剱岳に登りました。当時、剱岳は標高3003mとなっており、三千米峰の一つとなっていました。(今は再測量の結果2998mとなっています)
そして雄大な岩峰は登山者のあこがれの的でもあります。さらに秋の裏剱は、そそり立つ岩壁と紅葉が最高にきれいなところであり、仙人池に写る剱岳の姿を見ることが今回の登山の最大の目的でありました。
ただ、出発前に南方の海上に二つの台風が接近しており、その進路が心配でありましたが、我々が山に入った後で、急にスピードが速まり、一つは大阪湾から上陸し、日本海に抜け、もう一つは静岡県から関東を北上し、東北に抜ける最悪のルートを通ってしまいました。ただ幸運なことに、夜に山小屋にいる時は風雨が強く荒れ模様でしたが、行動中は雨もなく、晴天の時もありました。しかし、全般に眺望は今一つでした。特に、剱岳の頂上ではガスが巻いて眺望が無かったのが残念でありました。

[1日目 (9月23日)]   
 京都より夜行で富山駅=立山駅=室堂〜(雷鳥坂)〜別山乗越〜剣山荘

京都より夜行で富山駅へ。そこから富山電鉄で千寿が原へ、ケーブル、バスで室堂へ。室堂発 9:40、雷鳥荘を経由して雷鳥坂を登る。台風の影響か天気悪く立山頂上はガスで見えない。雷鳥坂はシーズン中はお花畑がきれいであるが、この時期は花は終わっている。剱御前小屋 11:48 着、昼食をとり 1::00 発、 剣山荘 2:05 着。

[2日目 (9月24日)]
 剣山荘〜剱岳〜剣山荘

予定では、この日は剱を往復後、仙人小屋まで行くはずであったが、台風が接近しているようで、夜半から雨が強く、天気の回復を待っていたため、剱岳往復のみとする。
朝食を取り、晴れ間が見えてきたので小屋を 8:40 出発。前剱に 10:00着。一服剱、前剱のあたりは天気もよくなり、立山の展望は良好。しかしその向こうの山並みは全く見えない。剱岳頂上(3003m) 11:00 到着。 頂上に着くころから天気悪くなり展望無くなる。 昼食後 11:30 発。 剣山荘 13.40 帰着。

[3日目 (9月25日)]  
 剣山荘〜剱沢〜二股〜池ノ平〜仙人池小屋

台風の速度が速くなったようで、夜中に日本海を通過。夜中はものすごい雨、風であったが、朝になるとうそのようにきれいに晴れ渡っていた。8:00に小屋を出発。剱沢雪渓を下る。真砂沢小屋 9:30 着。 二股 10::00 着。 吊り橋を渡り、近藤岩で休憩。昼食をとり、12:05発。 剱沢の北俣を登る。三ノ窓雪渓分岐から眺める三ノ窓の眺めは雄大である。夏場にはこの雪渓でよく大学の山岳部が雪上の滑落訓練をするところである。 次いで小窓雪渓分岐を通過、剱岳の小窓の眺めはさらにダイナミックである。 このあたりでガスがでてきて、剱岳の山頂部はガスがかかってくる。 池ノ平に 14:00 着。 紅葉の裏剱は最高の眺めである。仙人峠を越え、仙人小屋に 15:00 着。 仙人池に写る剱岳の眺めがいい所であるが、風があり波だってきれいな写り込みは見られなかった。
小屋の泊まりは我々の一行だけであった。小屋のおばさんが、人の顔を見るのは一週間ぶりであるといって、歓迎してくれる。この日で小屋の営業は終わりで、小屋を閉めるため、残っている食料を全て使っての晩飯となった。

[4日目 (9月26日)]  
 仙人池小屋〜阿曽原〜欅平=宇奈月=富山=京都
今日も夜中は強い雨風であった。先に日本海を通過した台風につられて、もう一つの台風が静岡県に上陸し、東北に抜けていったようである。山梨県では土砂崩れで100名以上の犠牲者がで、富士山の測候所では最大瞬間風速91m(世界第2位)を記録したとか。しかし、朝は曇っているが、雨は上がっており、欅平に向け下山。
小屋を 7:28発、途中の仙人温泉手前で雪渓を通過するが、凍ってツルツルの状態である。用心して通過する。この時期になると早朝の雪渓は非常に危険である。 黒部川に
出て、阿曽原 10::00 着。 この付近は黒部川も水はほとんど無い。
ここから、黒部川に沿って水平道路を進む。 黒部川の岩壁の中腹に岩を削って、道をつけているもので、幅1m位の所もある。ザックが岩に当たって川側に飛ばされそうになる。はるか下方に黒部川は流れている。道はあくまで水平につけられているため、谷が入っている所は、その谷に沿って道は入り込んでまた戻ってくるようになっている。すぐ目の先に対岸の道があるのに、ずっと入り込むのである。そして谷の最奥部は雪崩を予防してトンネルを通過するようになる。中は真っ暗で気味悪い。そして水が膝ぐらいまで溜まっている所もある。11:50 大滝を通過。 奥鐘山の岩場が眺められると、すぐに欅平である。欅平 14:20 着。 長い道のりであった。その間人に全く会わず、静かな山旅であった。
欅平に到着すると、打って変わって、ものすごい観光客である。ちょうど付近の紅葉がきれいな時期であり、トロッコ列車に乗るのに時間待ちの状態であった。宇奈月から富山に出て、夜行で京都に帰る。



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