山 行

2005年  中房温泉〜燕岳〜大天井岳〜常念岳〜一ノ沢


燕岳山風景 槍ヶ岳朝景 常念岳山風景 燕岳の花
合戦尾根
縦走路の花 一の沢の花


☆ 2005年8月17、18日 (晴)   燕岳からの山風景
夜明け前 御来光 燕岳の夜明け 朝焼けの燕岳 燕 岳
燕岳の岩峰 穂高岳 ブロッケン 笠が岳に虹 雲海の裏銀
雲海の裏銀 笠雲の笠が岳 大天井岳縦走路 ダケカンバ 霧の樹林帯

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山の感想
今年は北日本はいつまでも天気が安定せず、山行きは盆すぎになってしまいました。しかし、この時も太平洋高気圧が弱く、日本海には低気圧が発生し、3日間、朝方は晴れていたが、日中はずっとガスって展望がありませんでした。おかげで、行程中は涼しく、快適な山歩きができました。ただ夕方は小雨がありました。
その中で、燕、常念から御来光を見ることができました。また、燕からは朝焼けの槍を雲海の彼方に望むことができました。最高の景色でした
高山植物は夏の花から、秋の花に変わりかけていました。アキノキリンソウやトリカブトが咲き始めていました。燕岳といえばコマクサですが、やはり少々遅かったようで、ほとんどの花が痛んでいました。

燕岳、大天井岳は2回目で、前回は槍ヶ岳から表銀座コースを逆に縦走してきました。その頃に比べて、コマクサの数はものすごく増えていました。関係者の地道な保護と栽培の成果なのでしょう。
常念岳も2回目となります。前回は蝶ヶ岳から縦走し、常念小屋から一ノ俣谷を横尾に下りました。一ノ俣谷のコースは今は廃道になっているようです。小屋の人に聞いたら「あそこのコースを通らすようにすると死人がでる」と言っていました。沢を渡る丸太の橋も撤去したようです。このルートはかなり難しく、今の山を登っている技術の人ではかなり困難だと私も思います。
大天井岳から常念小屋の間がまだ未踏破だったので、一つ未踏破区間を減らすことができました。

昔は燕岳から槍ヶ岳に向かっての縦走がほとんどでしたが(表銀座の名前の由来でもあります)、最近は槍ヶ岳よりも常念岳に向かう人が多くなっているようです。常念岳の登山を目指す人が増えたせいでしょうか。昔は常念岳に登る人は非常に少なく、静かな山だったのですが、今はかなり様相が違ってきている感じです。

[合戦尾根ルート](中房温泉から燕山荘、燕岳) 
町営「しゃくなげ荘」の無料駐車場に車を止めてバスで中房温泉に入る予定でしたが、6時過ぎに到着。バスの時間まで2時間以上もあるため、中房温泉に車で入ることにする。中房温泉の駐車場は第一駐車場が約50台駐車できるようであるが、ほぼ満杯の状態でした。何とか車を止め、装備を調え出発。
昔来た時、中房温泉に下山してテントを張り、露天風呂に入ったのですが、その露天風呂も分からず、かなり様相が変わっているようでした。

登山口からはすぐに樹林帯の登りになります。眺望もなく、花もなく、暑い登りです。第一ベンチの右手下った所に唯一の水場があります。冷たくて美味しい水をペットボトルに補給します。第二ベンチ、第三ベンチと樹林帯の登りが続きます。花はアキノキリンソウ、ヤマハハコ、ギンリョウソウ、カニコウモリなどが見られましたが、ゴゼンタチバナ、コイワカガミ、マイヅルソウなどはすでに終わっていました。ヨツバヒヨドリが咲いていて、アサギマダラが飛んでいるのを見かけました。

合戦小屋はスイカを切り売りしているので有名です。完熟トマトもありました。なかなか山の中でスイカを食べることはできません。ここで昼食を採る。
小屋を過ぎるとお花畑が出てきます。ウメバチソウ、オヤマリンドウ、ミヤマトリカブトなど秋の花が咲きだしていました。ハクサンフウロはまだ残っていました。チングルマは花柱だけになっていました。
燕山荘に着く頃から雨が降り出しました。何とか滑り込むことができました。
雨はすぐに止んで、コマクサを求めて燕岳の方へブラブラしました。花はちょっと遅かったようです。
夕方はオーナーのアルプホルンの演奏と山の話しがあります。コーヒーでも飲みながらゆったりできる至福の一時です。山荘は非常に空いていて、一スペース(最高12人)に二人でした。こんなのは初めてです。
夕焼けを期待したのですが、残念ながらガスの中で何も見えませんでした。

[燕〜大天井〜常念の縦走]
夜半は雨の音がしたり、ガスが出て星が見えない空模様でしたが、朝起きると晴れていました。
槍穂の連山、大天井岳、燕岳が曙の中に浮かび上がっていました。時々ガスが出て見えなくなりながらも、ガスの晴れ間に朝焼けの槍ヶ岳を見ることができました。そして、雲海の彼方から登る御来光を拝むことができ、最高の気分です。
朝食を取って燕山荘を出発。蛙岩付近でガスがかかり眺望はなくなりました。大天井岳への下り、大下りの頭までは、岩場の道で、コマクサ、イワギキョウ等が咲いているだけです。大下りを下ると樹林帯になり、お花畑が現れます。サラシナショウマ、イブキトラノオ、ミヤマトリカブト、テガチドリ、ハクサンフウロなどの花が咲いていました。
槍-常念の分岐点から少し登ると、大天荘に到着。そこから10分ほどで大天井岳の頂上です。ガスの中で何も見えず。大天荘付近はチングルマ、ヨツバシオガマ、ミヤマダイコンソウなどが見られます。
昼食を取った後、出発。やはりガスの中の山歩きである。
一部横道岳の登りがあるが、おおむねずっと下りの道である。途中お花畑を楽しみながら、最後の樹林帯を下ると常念小屋である。
夕方晴れ間が見えたので、槍ヶ岳が見えるのを期待し日没までまったのですが、絶えずガスが上がってきて最後まで顔を見せませんでした。
この日も小屋は比較的空いていて、一部屋3家族6名でした。定員は倍の12名のようです。土曜日は多数の団体が予定してるようで、大混雑するようです。


[常念岳から一の沢下山]
朝は前日と同じように東の空は晴れていて、御来光を求めて常念岳に登る。
途中で御来光を眺め、頂上へ。穂高、槍ヶ岳は上部を雲に覆われ、望むことができませんでした。
常念小屋に帰り、朝食後一の沢を下山。樹林帯、沢筋の下山で、上部はガスっているため涼しい行程でした。
花は、シモツケソウ、オヤマボクチ、サラシナショウマ、センジュガンビ、アキノキリンソウ、ミヤマトリカブトなどが咲いていました。
一の沢登山口からの交通はタクシーのみで、予め常念小屋で申し込みしておきます。タクシーは沢山待っているので、予約時刻より早く着いても順次乗せてくれるようである。中房温泉に車を止めているため、直接中房温泉まで行ってもらう事にする。費用は小型車で9000円弱でした。
帰路、途中の有明荘で温泉に入り汗を流す。露天風呂もあります。穂高町に下りて、蕎麦を食べる。
温泉と蕎麦は最近の山行きのパターンとなりました。



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