山 行

広河原〜白根御池〜北岳〜間ノ岳〜農鳥岳〜大門沢〜奈良田


広河原〜農鳥岳 農鳥岳〜大門沢


大樺沢 間ノ岳頂上 縦走途中
大樺沢 大樺沢雪渓 間ノ岳頂上 富士山 西農鳥岳
農鳥小屋
農鳥岳 間ノ岳 鳳凰三山 富士山 富士山

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山の感想
本格的登山の最初が白峰三山の縦走でした。三千米級の山は初めてです。
この当時南アルプスは北部といえども未だ開けてなく、山小屋はすべて素泊まりで、食料、炊事用具から寝袋まで全て装備しなければならず、ザックはかなりの重量になりました。
北岳の頂上は雨で全く視界がありませんでした。間ノ岳付近から雨が上がり段々と視界が開けて、富士山が見えるようになってきました。農鶏小屋では完全に晴れて、夕焼けの富士山を望むことが出来ました。
夕方、富士山が夕焼けで赤く染まりだした中で、一瞬金色に輝き、その後紫に変わって日没を迎えました。感動の一瞬でした。その後色々な山に登りましたが、山でこのような美しい富士山の夕焼けを見ることはありません。当時、カラー写真が無かったのが残念です。
3日目の農鳥岳は快晴で快適な山行きをすることが出来ました。
この当時の登山者は本当に山が好きの人ばかりで、マナーがしっかりしていたと思います。山小屋での一例ですが、農鳥小屋で我々の隣に入った5人のグループは奈良田でバスの始発に乗るため、12時過ぎに出立すると言っていました。我々が朝4時に起きると、もぬけの殻となっていました。話し声も立てず、全く物音一つ立てずに出て行ったようです。今の山小屋の騒々しさからするとウソのようです。

[1日目]   
 京都より夜行で富士駅=甲府=芦安=広河原〜(大樺沢)〜白根御池小屋

京都より国鉄夜行東京行き「いこま」で富士駅へ。そこから身延線で甲府へ、バスで芦安へ、次いでマイクロバスに乗り継いで広河原へ入る。
大樺沢を登り、北岳バットレスを眼前に望みながら、大樺沢の雪渓の手前で、右に樹林帯を巻いて、白根御池小屋に入る。

[2日目]  
 白根御池小屋〜北岳肩の小屋〜北岳〜間ノ岳〜農鳥小屋

朝から雨。朝食を取り、小屋を5時に出発。すぐに草スベリの急登である。草スベリのお花畑は色々な花が咲き乱れてきれいである。7時前に肩の小屋に到着。8時半まで雨の止むのを待つが止まないため、まず北岳(3192m)を往復する。肩の小屋に戻り、昼食を取りながら雨の止むのを待つ。雨が止まないまま、11時半に小屋を出立。北岳山荘は当時は稜線から外れた所に建っていたため、立ち寄らずに通過する。間ノ岳(3189m)に13時半着。この頃から雨が上がり、視界が開けてくる。富士山や農鳥岳が望まれるようになる。
15時に農鳥小屋に到着。ガスも晴れて、完全に視界が開け、富士山や鳳凰三山が眼前に望まれる。
夕方、富士山の夕焼けショーを堪能する。

[3日目]  
 農鳥小屋〜西農鳥岳〜農鳥岳〜大門沢〜奈良田=身延=富士=京都

今日は快晴である。4時20分に小屋を出発。途中、4時50分に御来光。雲海の向こうに太陽が昇ってくる。5時に西農鳥岳(3051m)に到着。朝食を取り、7時に出発。7時半農鳥岳(3026m)着。富士山が眼前に望まれる。南アルプスの南部から北アルプスまで雄大な景色である。
農鳥岳でしばし雄大な風景を楽しんだのち、下山にかかる。大門沢下降点に到着。ここから一気に駆け下りる。水場で最後の富士山を眺めた後、川筋を下り、奈良田に到着。
奈良田よりバスで身延に出て、身延線で富士駅にでる。そして夜行で京都に帰る。



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