千枚岳〜赤石岳 | 百間洞〜聖岳 | 茶臼岳〜畑薙 |
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山の感想 |
盆休みを利用して南アルプス南部の縦走を行う。荒川三山、赤石岳、聖岳と三千米峰の踏破にあります。南アルプスは一つ一つの山の山容が雄大で、奥深い感じがします。この当時の南アルプスの山小屋はすべて素泊まりでした。食料、炊事用具から寝袋まで全て装備しなければならず、ザックはかなりの重量になりました。行程もかなりの強行軍となり、早朝出発し、夕方の到着となりました。コースタイムからすると3時頃までには到着する予定であったのですが。 [1日目] (8月13日) 夜行普通で金谷駅=井川=畑薙ダム〜椹島〜千枚小屋 夜行普通列車で金谷に入り、始発を待つ。大井川鉄道のSLで千頭まで行き。乗り換えで井川に入る。そこからバスに乗り継いで畑薙第一ダムに入る。 ここからいよいよ南アルプス登山のスタートである。この時はまだ林道開発の工事中で椹島までは砂利道の林道が続いていた。それより上流は林道工事中で通行止めである。一般的な千枚岳への登山口である二軒小屋へは身延から入り、転付峠を越える必要があった。転付峠越えは一日掛かりの行程でしんどそうで、椹島経由のルートとする。 大井川沿いの砂利道を延々と遡り、登山口の椹島に到着する。ここからやっと山登りに入る。椹島から大井川に別れを告げ奥西河内沢に入る。すぐに奥西河内沢に架かる大きな吊り橋を渡り、尾根道となる。樹林帯の中の登りである。蕨段でやっと樹林の間から赤石岳が望まれる。さらに樹林帯の中の急な登りを続けると今日の宿泊地の千枚小屋に到着する。 [2日目] (8月14日) 千枚小屋〜千枚岳〜悪沢岳〜荒川岳〜大聖寺平〜赤石岳〜百間洞山の家 2日目も快晴である。今日は5座の三千米峰を越えるのである。夜明け前に朝食を取り御来光を求めて千枚岳に向かう。約30分で千枚岳(2879.8m)に到着。雲海の彼方からの御来光は感動的である。千枚岳からの眺めは非常に雄大で、赤石岳、荒川三山は巨大な山塊が眼前に迫っている。赤石岳は南アルプス南部の盟主と言われるだけあって非常に美しい山容である。南に目を向けると雲海の向こうにポッカリと富士山が望まれる。また遠く塩見岳方面の山々も遠望される。 しばらく展望を楽しんだ後、縦走を開始する。ガラガラの山道を登ると悪沢岳(荒川東岳)(3146m)である。赤石岳のカールには雲が湧き出している。遠く塩見岳も望まれる。 悪沢岳から少し下り、更に登ると荒川中岳(3083.2m)である。更に尾根筋を辿るとすぐに荒川前岳(3060m)である。この辺りからかなり雲が出てきて遠望がきかなくなる。尾根道を下ると鞍部の大聖寺平にでる。ここからは赤石岳が眼前に迫ってくる。小赤石岳の登りはかなりの急登である。長時間のアルバイトで疲労感もあり、ザックの重みが肩に食い込む。小赤石岳(3080m)を越えて、ガラガラの岩場を登ると赤石岳(3120m)山頂である。赤石岳のカールの中には避難小屋がある。赤石岳に別れを告げ下りに入る。途中百間平のだだっ広い広場を通過し、急な坂道を下ると、今日の宿泊地の百軒洞山の家である。百間洞の露営地は樹林帯の中にある。 [3日目] (8月15日) 百間洞山の家〜兎岳〜前聖岳〜奥聖岳〜聖平〜上河内岳〜茶臼岳小屋 今日は薄曇りの天気である。すぐに大沢岳への登りとなる。大沢岳(2819.4m)を越えて、急坂を登ると中盛丸山(2806m)である。更に上り下りを繰り返すと兎岳(2799m)である。ここからは昨日通過してきた赤石岳、これから登る聖岳、遠く、富士山や塩見岳が望まれる。聖岳のテーブル状の大きな山容が眼前に迫ってくる。 兎岳から緩やかな下降の後、鞍部から登り切ると聖岳(30011m)である。聖岳からは眼前に雄大な赤石岳、その右手に荒川三山が望まれる。聖岳から奥聖岳(2978m)へは平坦な稜線で荷物をおいて往復する。 聖岳から樹林帯に下り聖平を通過すると、上河内岳の登りに取り付く。長い登りのはて、上河内岳(2802.9m)に到着する。そこから一気に下ると今日の宿泊地茶臼岳小屋である。 [4日目] (8月16日) 茶臼岳小屋〜茶臼岳〜畑薙山〜畑薙ダム=静岡=岡崎 早朝茶臼岳(2600m)に登り、展望を楽しんだ後、尾根道を下りに入る。光岳まで行きたかったが、会社の休みがないため今回は茶臼岳までの縦走となった。畑薙山を越え、ウソッコ沢に出て、大井川に架かる畑薙大吊り橋を渡り林道に出るとすぐに畑薙第一ダムである。 今回の山行は荷物も多く、かなりの強行軍であった。山小屋はどこも早朝出発したのであるが、到着は夕方となった。 直通バスで静岡まで出て、新幹線で帰る。 |